フィリピンで「静かにして」が通じない理由。騒音も文化の違い?|るるた第三話

こんにちは、るるたです。

フィリピンのマニラから、日々の暮らしのあれこれをお届けしています。

今回は、フィリピンの「音」、特に騒音についてのお話です。

フィリピンは、とにかく音がにぎやか

フィリピンで暮らしていると、日本との違いを感じることがいろいろあります。

渋滞、時間の感覚、街の匂い。

そして、もうひとつ。

音が大きい。

フィリピンでは、本当にいろいろなところから音楽が聞こえてきます。

特にクリスマスシーズンになると、大音量で音楽を流して踊っていたり、家族や近所の人たちが集まってカラオケを楽しんでいたり。

日本だったら「ちょっと音が大きくない?」と思うくらいのところから、さらに2段階、3段階くらい大きいこともあります。

もちろん、音楽を楽しむこと自体はいいんです。

問題は、その時間。

夜11時、12時。

場合によっては、夜中の2時くらいまで歌声が聞こえてくることもあります。

これは、日本人にはなかなかつらいですよね。

「静かにしてください」と言ったら、意外な返事が

だったら、

「すみません、ちょっと静かにしてもらえませんか?」

とお願いすればいいじゃないか。

そう思いますよね。

でも、これがなかなか難しいんです。

以前、知り合いの日本人女性から、こんな話を聞きました。

同じコンドミニアムの住人が大きな音で音楽を流していたので、静かにしてもらえないかお願いしに行ったそうです。

すると、返ってきたのは意外な言葉でした。

「なんで? あなたも一緒に音楽を楽しみましょうよ!」

さらに、

「あなたも好きな音楽を流していいのよ!」

というようなことまで言われたそうです。

これ、ちょっと面白いですよね。

こちらは「大きな音は周りの人の迷惑になる」と考えている。

でも、相手は「音楽が流れていたら、みんな楽しいじゃない!」と考えているのかもしれません。

そもそもの感覚が違うんです。

だから「うるさいから静かにしてください」とお願いしても、なかなか話が噛み合わないことがあるんですね。

もちろん、フィリピン人がみんなそうだという話ではありません。

ただ、僕が暮らしてきた中でも、音楽やにぎやかさに対する感覚の違いはよく感じます。

50人のパーティーに、ひとりで文句を言える?

地域のお祭りや学校のイベントなどで、50人、100人が集まって楽しんでいることもあります。

そんなところにひとりで行って、

「うるさいから静かにしろ!」

と言っても、なかなか難しいですよね。

下手にトラブルになるのも嫌ですし。

なので、僕はフィリピンの騒音については、基本的にこう考えています。

9割方は諦める。

窓を閉める。

耳栓を使う。

そして、可能なら自分も楽しんでしまう。

それが一番気楽なのかな、と思っています。

もちろん、言うべきときは言う

ただし、何でも我慢するというわけではありません。

例えばホテルで隣の部屋がうるさい場合。

直接その部屋に文句を言いに行くよりも、フロントに相談した方がいいと思います。

コンドミニアムなら、セキュリティや管理事務所(アドミン)に相談する。

間に誰か入ってもらう方が、余計なトラブルを避けられます。

僕も以前、ホテルで隣の部屋があまりにうるさくて、部屋を変更してもらったことがあります。

フィリピンのホテルには、隣同士の部屋をドアでつなげられる「コネクティングルーム」があります。

このタイプの部屋だと、間にあるのは普通のドア一枚。

隣の部屋というより、ほとんど同じ家にいるような感覚で、声が聞こえてくることもあるんです。

あれは、なかなか大変でした。

コンドミニアムのプールサイドで大宴会

もうひとつ、昔住んでいたコンドミニアムでの出来事です。

そのコンドミニアムを販売しているスタッフたちが、プールサイドで30〜40人くらいのパーティーをしていました。

夜遅くなっても、ずっと大盛り上がり。

一度、静かにしてもらうようお願いしたところ、

「もう終わります」

と言われました。

ところが、いつまでたっても終わらない。

さすがにこれは、僕も言いに行きました。

「こちらは、このコンドミニアムを買って住んでいるんです。どうして販売している皆さんのパーティーを、夜遅くまで我慢しなきゃいけないんですか?」

これは、さすがに理解してもらえたようで、その後は静かになりました。

そして翌日。

僕も日本人らしく、管理事務所に改善要求のレターまで提出しました(笑)。

日本とは、音に対する感覚が違う

フィリピンで暮らしていると、日本の常識がそのまま通用するとは限らないな、と感じることがあります。

音についても、そうです。

日本では、周囲に迷惑をかけないよう、できるだけ静かにすることが大切にされます。

一方、フィリピンでは、音楽や歌を通じてみんなで楽しむことが、生活の中に深く根付いているように感じます。

どちらが正しい、という話ではないんですよね。

もちろん、夜中まで大音量で騒いでいいということではありません。

でも、文化や生活習慣の違いを理解しておくと、少し気持ちが楽になります。

言うべきところでは、きちんと言う。

でも、すべてを日本と同じようにしようとは思わない。

9割方は諦める。そして、できれば自分も一緒に楽しむ。

フィリピンでは、そのくらいの気持ちで暮らすのが、ちょうどいいのかもしれません。

ということで、今回はフィリピンの騒音についてのお話でした。

るるたでした。

ではでは。

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